電線サイズ・許容電流計算
標準規格適合100% クライアント側プライバシー

電線サイズ・許容電流計算

電線サイズ(AWG/sq)と許容電流、電圧降下を瞬時に自動計算。銅線・アルミ線のNEC規格・管内低減率・配線長に応じた安全な電線太さを選定できます。

標準配線シナリオ(プリセット)

計算パラメータ・配線条件の設定

アンペア (A)
1A
250A+
連続負荷安全係数(125%)
フィート (ft)
5ft
300ft+
高度な配線・環境パラメータ設定
推奨電線サイズ(AWG / sq)
8 AWG
8.37 mm² · Cu
許容値 50A
ブレーカー定格電流(OCPD)
50 A
標準過電流遮断器(OCPD)
設計計算電流: 50.0A
接地線(EGC)
10 AWG
NEC Table 250.122 接地線基準
機器接地線(アース線)
電圧降下(損失電圧)
1.49%
- 3.56 V
末端受電電圧: 236.4V
電線管サイズ(呼び径)
3/4"
電線管(EMT/PVC)内占有率
3 本(条数)

導体断面構造と熱負荷ゲージ

注意領域(定格負荷80%〜100%)
8
導体芯線材料0.1285" (3.26 mm)
被覆絶縁種別(THHN / THWN等)16,510 cmil
導体熱負荷率(負荷電流 / 許容電流)80% of Rating
往復ループ交流抵抗 (R)0.0891 Ω
NEC端子温度協調保護基準8 AWG copper rated for 50A safe continuous flow under 86° ambient raceway conditions.

配線こう長に沿った電圧減衰グラディエント

60 フィート (ft) 配線長
分電盤・開閉器(電源側)240V受電機器(負荷端子)236.4V中間地点電圧: 30 フィート (ft)- 3.56V (1.49% 電圧降下) · 135W 電力損失
分電盤側 電源電圧負荷端供給電圧: 98.51% 電源電圧比(%)目標許容上限: 3.0% 上限許容限界

電気技術基準・NEC安全適合チェックリスト

連続負荷基準 適合40A × 1.25 = 50.0A 連続負荷率・環境補正を反映した設計電流値の検証
端子定格温度 適合NEC 110.14(C)に基づき、ブレーカー等の機器端子耐熱温度(60°C/75°C)による上限クランプが適用されています。 75°C 接続機器の端子定格温度(60°Cまたは75°C)を基準としたベース許容電流 (50A).
電線管占有率 適合NEC規格の占有率40%以下を満たす推奨最小電線管サイズ(呼び径): 3/4" EMT 同一電線管・配線束内の電流重畳による電流低減係数: 3 本(条数).
接地線サイズ 適合10 AWG ブレーカー定格に対応するNEC 250.122適合の機器接地線(アース線)最小サイズ 50A 過電流遮断器(ブレーカー・OCPD)の推奨定格電流
推奨電線サイズ(導体太さ)
0.0 A
設計負荷電流に対する導体許容電流の安全マージン(余裕率)
許容電流・導体負荷率
98.51 %
236.4V 目標負荷通電時に負荷側端子へ供給される実効電圧と電圧損失
電圧降下・末端受電電圧
89.1 mΩ
導体の直流抵抗および交流リアクタンスから算出される往復ループインピーダンス
ブラウザ完結の即時計算

すべての電線サイズ選定および電気計算はブラウザのメモリ内のみで高速実行されます。

サーバー送信ゼロの完全プライバシー

入力した設備パラメータや配線データは外部サーバーへ一切送信されず、端末内で安全に処理されます。

現場仕様レポート出力対応

電気工事の設計書や許認可申請の添付資料としてそのまま活用できる構造化データを出力します。

免責事項: 本ツールの計算結果は米国電気工事基準(NEC)に基づく参考値です。実際の電気工事・施工においては、必ず有資格の電気工事士が管轄自治体の法令や実地現場の安全条件を確認した上で最終決定してください。
技術リファレンス・アーキテクチャガイド

電線サイズ・許容電流計算ガイド — 技術リファレンス

電線の太さ(AWG・断面積)と許容電流を瞬時に算出。NEC(米国電気工事規程)および内線規程基準に準拠し、銅導体・アルミ導体の選定、電線管内の束線による電流減少係数、周囲温度補正、許容電圧降下(3%以内)を考慮した安全な配線設計を支援します。

電線サイズ・許容電流計算ガイド — 技術リファレンス — クライアントサイド完全ローカル実行アーキテクチャ図
電線サイズ・許容電流計算ガイド — 技術リファレンス — クライアントサイド完全ローカル実行アーキテクチャ図

主要パラメータと設定項目

設計負荷電流 (loadCurrent)電流指標(アンペア [A])

接続機器が通常運転時に消費する実効負荷電流です。EV(電気自動車)充電設備や電気温水器など3時間以上連続して運転する「連続負荷」の場合、過熱防止のためNEC 210.19(米国電気工事規程)および安全基準に基づき、設計負荷電流に125%(1.25倍)の安全率を乗算して電線サイズと遮断器容量を決定することが義務付けられています。

初期値: 40.0 A(EV充電設備や大型空調機器などの標準設計値)
公称システム電圧 (systemVoltage)電圧指標(ボルト [V])

配電システムの公称線間または相電圧です。家庭用一般分岐回路(単相100V〜120V)、単相3線式・大型家電回路(単相200V〜240V)、商業用三相回路(三相200V〜208V)、高圧産業用動力回路(三相400V〜480V)などから選択します。電圧が高いほど同一電力における電流が減少し、電圧降下の影響を抑制できます。

初期値: 240 V(単相3線式200V〜240V系、EV充電・大型電熱負荷)
配線距離 (circuitLength)距離指標(メートル [m] / フィート [ft])

分電盤の過電流遮断器(ブレーカー)から負荷機器の接続端子までの片道配線実長です。往復の導体ループ抵抗に直接比例するため、距離が長くなるほど回路全体の電圧降下が増大し、末端機器の誤動作や発熱の原因となります。

初期値: 18 m(約60 ft / 一般的な住宅・ガレージ配線の標準距離)
導体材質 (conductorMaterial)導体金属種別(銅導体 / アルミ合金導体)

電線の芯線金属材料です。導電率100% IACSを誇る標準的な電気用軟銅(アニール銅)と、導電率約61% IACSの8000系アルミニウム合金から選択します。アルミニウムは軽量で大容量幹線に向きますが、銅と同等の許容電流を得るには約2サイズ太い電線(AWGまたは断面積mm²)が必要となります。

初期値: 銅(軟銅線 / 100% IACS導電率)
絶縁耐熱温度定格 (insulationRating)温度定格(摂氏 [°C])

電線被覆(絶縁体)が連続通電による熱劣化に耐えうる最高許容温度です。NEC Table 310.16および各種電線規格に準拠し、60°C(TW/UF・ビニル絶縁電線 IV等)、75°C(THWN等)、90°C(THHN/XHHW-2・架橋ポリエチレン電線等)に分類されます。定格温度が高い電線ほど、周囲温度が高い環境でもより大きな電流を安全に流せます。

初期値: 90°C(THHN / 架橋ポリエチレン等・高耐熱被覆)
端子許容温度定格 (terminalRating)温度定格(摂氏 [°C])

配線用遮断器や機器端子台の耐熱上限温度です。NEC 110.14(C)等の電気設備規程に基づき、100A以下の標準的な住宅・施設用ブレーカーの端子は60°Cまたは75°C設計となっています。電線自体が90°C耐熱であっても、端子部での過熱を防ぐため、回路全体の最大許容電流は端子の定格温度(通常75°C)に制限されます。

初期値: 75°C(100A以下ブレーカー・汎用端子台の標準定格)
周囲温度 (ambientTemperature)温度指標(摂氏 [°C] / 華氏 [°F])

電線管やケーブルが敷設される周囲の最高気温です。標準基準温度である30°C(86°F)を超える環境(屋根裏、天井内、直射日光下の配管など)では、熱放散が阻害されるため、NEC Table 310.15(B)(1)や内線規程に定められた温度補正係数による許容電流の減衰(ディレーティング)が義務付けられています。

初期値: 30°C(86°F / 基準周囲温度)
管内電流導体数 (conduitConductorCount)導体本数(同一管内束線数)

同一の電線管・ラック・配線束の中に収容される通電導体(アース線を除く相線・中性線)の総本数です。4本以上束ねて配線すると、導体相互の発生熱が蓄積するため、NEC Table 310.15(C)(1)や電線管低減率(電流減少係数)に基づく減衰係数(4〜6本で80%、7〜9本で70%等)の適用が必須となります。

初期値: 3本(単相3線式または三相3線式の標準構成)
許容最大電圧降下率 (maxAllowedVoltageDrop)割合(パーセント [%])

送電端(分電盤)から受電端(負荷機器)までに許容される電圧降下の最大パーセンテージです。内線規程やNEC 210.19(A)参考注記4では、分岐回路単体で3%以内、幹線と分岐回路の合計で5%以内とすることが、機器の安定動作とエネルギー効率維持のために強く推奨されています。

初期値: 3.0%(分岐回路における内線規程・国際標準推奨上限)

現場のベストプラクティス・実践Tips

端子温度協調の落とし穴:90°C耐熱電線でも端子台定格(75°C)に制約される(NEC 110.14(C))

耐熱90°CのTHHN電線や架橋ポリエチレン電線を通線している場合でも、接続する配線用遮断器(ブレーカー)や機器端子台の耐熱定格が60°Cまたは75°Cである場合、電線の選定を90°C欄の許容電流に基づいて行うことはできません。電気設備規程(NEC 110.14(C)等)において、定格電流100A以下(または14 AWG〜1 AWG)の端子は「75°C」や「AL7CU」と明記されていない限り60°C扱いとなり、明記されている場合でも75°Cが上限となります。ただし重要な設計上の裏技(メリット)として、周囲温度補正や管内多線低減(ディレーティング)を計算する際の「初期計算基準値」には90°Cの許容電流値を使用することが認められています。最終的に減衰補正された許容電流が端子の75°C定格許容電流を下回っていれば、法規上安全に適合します。

EV充電器や電気温水器に必須の125%連続負荷定格ルール(過電流保護と電線選定)

電気基準(NEC 210.19(A)および625.41)において、3時間以上連続して運転される電気負荷(普通EV充電設備、電気温水器・エコキュート、蓄熱暖房、商用連続照明など)は「連続負荷(Continuous Load)」として分類されます。連続負荷を接続する分岐回路の導体および過電流遮断器(ブレーカー)は、実稼働電流の125%(1.25倍)以上の定格容量で設計することが法令で義務付けられています。例えば、定格48Aで連続給電する直結型EV充電器の場合、48A × 1.25 = 60Aの配線用遮断器が必要となり、電線には75°C端子定格で65Aの許容電流を持つ6 AWG(または国内規格14 mm² SQ相当)以上の銅導体を選定しなければなりません。

電圧降下対策で主導体を太くした際のアース線(接地線)比例拡大ルール(NEC 250.122(B))

長距離配線における電圧降下を抑える目的で、非接地相線(電圧線)のサイズを設計基準より太くする場合(例えば45mの長距離配線で10 AWGから6 AWGへサイズアップする場合)、電気設備規程(NEC 250.122(B))により、機器接地導体(アース線・EGC)も主導体の断面積(サーキュラーミル比率)に比例して太くすることが義務付けられています。相線だけを太くしてアース線を細いまま放置することは、電気工事完了検査で不合格となる典型的な原因です。地絡・短絡事故発生時に低インピーダンスの帰還経路が確保できず、遮断器が瞬時にトリップしなくなる重大な感電・火災リスクが生じるためです。

屋根裏配線や太陽光発電コンジットにおける過酷な周囲温度減衰(ディレーティング)

夏季の日射時、建物の屋根裏スペースや屋根上太陽光パネル裏の配管内温度は、容易に49°C〜60°C(120°F〜140°F)に達します。NEC Table 310.15(B)(1)によると、周囲温度54°C(130°F)の環境下では、90°C耐熱のTHHN銅電線であっても温度補正係数0.76が適用されます。さらに同一配管内に4〜6本の電流導体を束ねると、管内束線係数0.80が複合的に掛け合わされ、全体の補正率は0.608(0.76 × 0.80)まで激減します。本来90°C定格で40A流せる10 AWG銅電線は実質24.3Aまで許容電流が低下し、30Aブレーカーの回路には使用できなくなるため、1サイズ太い8 AWGへの変更が必須となります。

大容量幹線における直流抵抗と交流有効インピーダンス(リアクタンス・表皮効果)の相違

小規模な分岐回路(14 AWG〜4 AWG / 2.0 mm²〜14 mm²程度)では、直流抵抗の計算式「2 × K × I × L / 導体断面積」を用いた電圧降下計算で実用上十分な精度が得られます。しかし、金属電線管内に敷設される大容量幹線(1/0 AWG以上 / 50 mm²以上)の交流回路では、表皮効果および導体間の誘導性リアクタンス(XL)が無視できない要因となります。NEC Chapter 9 Table 9および電気工学標準では、有効インピーダンスを「Z_eff = R × cos(θ) + X_L × sin(θ)」として算出します。鋼製電線管内配線は樹脂製配管(PVC)に比べてリアクタンスが15%〜25%増加するため、大電流を扱う商業・産業用施設では厳密な交流インピーダンス行列を用いた検証が不可欠です。

よくある落とし穴とトラブルシューティング

⚠️電線の許容電流は満たしているが、照明のちらつき(フリッカー)や機器の動作不良・出力不足が発生する

電線の熱許容電流はあくまで被覆の過熱火災を防ぐ指標であり、長距離配線に伴う累積電圧降下を防ぐものではありません。配線距離が20m〜30m(約75〜100 ft)を超える場合、回路のループ抵抗(R = 2 × K × L / 断面積)による電圧降下を検証してください。電圧降下率が推奨値(3.0%)を超える場合は、電線サイズを1〜2ランク太い規格(例:12 AWGから10 AWGまたは8 AWG、国内規格なら2.0mmから3.5mm²や5.5mm²)にサイズアップすることで受電端電圧を回復させ、電圧低下(ブラウンアウト)を解消できます。

⚠️高出力機器を30分〜1時間ほど連続使用すると、漏電でもないのにブレーカーが突然トリップ(遮断)する

これは「80%連続負荷ルール(内線規程・NEC 210.20)」違反による熱動式トリップの典型的な症状です。一般的な熱動電磁式ブレーカー(配線用遮断器)は、断続的な短時間負荷であれば定格100%の電流を通電できますが、3時間以上連続通電する場合は内部バイメタルの熱蓄積を防ぐため、定格容量の80%以下(例:20Aブレーカーなら最大16A、50Aブレーカーなら最大40A)で使用しなければなりません。接続機器の連続負荷電流がブレーカー定格の80%を超えていないか確認し、超えている場合は電線とともに遮断器の容量を適切に引き上げてください。

⚠️アルミ電線のブレーカー接続端子部に酸化被膜の発生、異常発熱、被覆の熱溶融・焦げが見られる

アルミニウムは銅に比べて熱膨張係数が極めて大きく、通電時の温度上昇と停止時の冷却による伸縮を繰り返すうちに端子ねじが緩み、接触抵抗による異常発熱(ホットスポット)を引き起こします。配線用遮断器や端子台がアルミ対応(「AL7CU」または「CO/ALR」刻印)であることを確認してください。接続時は導体表面の酸化被膜をワイヤーブラシで研磨除去し、承認された導電性酸化防止コンパウンド(Noalox等)を塗布した上で、NEC 110.14(D)基準に基づき校正済みトルクレンチを用いて規定トルク(N・m / lbf・in)で確実に締め付けてください。

⚠️1本の電線管や貫通孔に複数の分岐回路の電線をまとめて束ねて通線したため、完了検査で指摘・不合格となった

同一の電線管、スリーブ、防火区画貫通部に4本以上の電流導体(アース線を除く相線)をまとめて配線すると、導体間の相互加熱によりNEC Table 310.15(C)(1)および内線規程の電流減少係数(4〜6本で80%、7〜9本で70%等)が適用されます。低減後の許容電流が遮断器の定格電流を下回ると法規違反となります。配管系統を複数に物理分割するか、電流減少係数を加味してもなお遮断器定格以上の許容電流を確保できるよう、電線サイズを太い仕様にサイズアップしてください。

よくある質問 (FAQ)

電気回路における電線サイズ(太さ)と許容電流はどのように計算・選定しますか?▼

電線サイズと許容電流の選定は次の4ステップで実施します。① 設計電流の決定:NEC 210.19および内線規程に基づき、非連続負荷の100%に通格3時間以上の連続負荷の125%を加算して設計電流を算出します。② 基準許容電流の確認:導体材質(銅またはアルミ)と電線被覆の耐熱温度(60°C/75°C/90°C)に応じた基準許容電流表(NEC Table 310.16等)を参照し、ブレーカー等の端子許容温度(通常75°C)による上限制約を適用します。③ ディレーティング補正:敷設環境の周囲温度補正係数(30°C超過時)および電線管内の束線減少係数(4本以上収容時)を乗算し、実効許容電流が設計電流を上回ることを確認します。④ 電圧降下の検証:配線距離に応じた電圧降下をオームの法則(電圧降下 = 2 × K × I × 距離 / 導体断面積)で計算し、推奨上限である3%以内に収まるよう必要に応じて電線をサイズアップします。

50Aブレーカー回路にはどの太さの電線サイズが必要ですか?▼

一般的な50A配線用遮断器の回路には、標準的な75°C端子定格において「6 AWG銅電線(国内規格では14 mm² SQ相当)」または「4 AWGアルミ電線(国内規格では22 mm² SQ相当)」が必要です。75°C端子定格において、6 AWG銅電線および4 AWGアルミ電線の許容電流はともに65Aであり、50Aブレーカーの容量を安全にカバーできます。なお、8 AWGの90°C耐熱銅電線は基底テーブル上で55Aの許容電流を持ちますが、NEC 110.14(C)等の端子規定により100A以下のブレーカー端子は75°C定格(8 AWGはちょうど50Aとなり安全マージンがゼロ)に制限されます。そのため、住宅の普通EV充電器(40A連続充電仕様)やIHクッキングヒーターなどの50A回路には、6 AWG銅電線を選定するのが確実な業界標準となっています。

銅電線とアルミ電線の許容電流や電気的特性にはどのような違いがありますか?▼

同一断面積における電気伝導率は、銅がアルミニウムより約61%高く(銅100% IACSに対しアルミ約61% IACS)、同じ太さの電線であればアルミ電線の方が電気抵抗が大きく発熱量も多くなります。そのため、同等の許容電流を確保するには、アルミ電線は銅電線よりも約2サイズ太い規格(例:75°C定格において2 AWG銅電線と1/0 AWGアルミ電線がともに約115A〜120Aの許容電流)を選定する必要があります。アルミニウムは非常に軽量で材料コストが銅より約50%〜70%安価なため、大容量幹線(100A〜200A級)や引き込み線で広く活用されていますが、酸化防止ペーストの塗布、アルミ適合端子(AL7CU刻印)の使用、および正確な締め付けトルク管理が厳格に求められます。

配線距離が何メートルを超えると電圧降下対策で電線をサイズアップする必要がありますか?▼

電気技術基準および実務ガイドラインにおいて、定格容量の80%付近で運用される標準的な単相100V〜120V回路では、片道配線距離が約30メートル(約100 ft)を超えると推奨上限である3%の電圧降下を超過し始めます。例えば、120V・15Aの負荷回路に14 AWG銅電線(国内の1.6mm線相当)を使用した場合、30m配線での電圧降下率は約3.6%(4.32Vの電圧損失)となり許容値を超えますが、12 AWG銅電線(2.0mm相当)にサイズアップすれば降下率を約2.3%(2.76V損失)に抑制でき、基準をクリアできます。なお、200V〜240V回路では同等の許容パーセンテージに達する距離が約2倍(約60メートル)まで延伸されます。

3時間以上の連続負荷に対する「80%連続負荷ルール」は必要な電線サイズにどう影響しますか?▼

内線規程およびNEC 210.19(A)・210.20条に基づき、3時間以上連続して通電・稼働する機器を接続する場合、分岐回路の過電流遮断器(ブレーカー)容量の80%を超えて負荷をかけてはならないと定められています。これは逆に言えば、ブレーカー容量および電線の許容電流を連続負荷電流の125%(1.25倍)以上で設計しなければならないことを意味します。例えば、16Aの連続負荷(定格3.8kWの普通EV充電器等)には最低20Aのブレーカー(16A × 1.25 = 20A)と12 AWG銅電線(2.0mm線)が必要となり、40Aの連続負荷には50Aのブレーカーと6 AWG銅電線(14 mm² SQ線)を選定しなければなりません。

一般的な75°C端子定格のブレーカーを使用する場合、電線の許容電流は90°C基準で選定できますか?▼

いいえ、配線用遮断器、開閉器、機器端子ラグなど回路を構成するすべての接続機器が「90°C耐熱」として明示的に設計・認証されていない限り、最終的な回路選定に電線の90°C許容電流をそのまま適用することはできません。住宅や商業施設で一般的に流通しているブレーカーの端子は60°Cまたは75°C定格です。NEC 110.14(C)等の電気設備規程により、許容電流の上限は回路内で最も低い定格温度(通常は75°C端子)の値に制限されます。ただし、屋根裏等の高温環境による周囲温度補正や、電線管内の多線束線による電流減少係数を計算する際の「開始基準値(初期値)」として電線本来の90°C許容電流値を用いることは法的に認められています。

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