経済的発注量(EOQ)計算

経済的発注量(EOQ)計算

経済的発注量(EOQ)、最適ロットサイズ、年間在庫保管費用を瞬時に計算。発注点や数量割引の損益分岐点を分析し、在庫調達コストを最小化します。

シナリオ比較
USD
基本パラメータ設定
15,000 個

年間総需要量(1年間に販売または消費する総ユニット数)を入力します。

$45.00

発注1回あたりに発生する事務処理費・伝票発行費・荷受検品などの固定費用を入力します。

$35.00

対象品目1ユニット(個・箱等)あたりの仕入単価または製造原価を入力します。

年間在庫維持費用率(%)22.0%
算出単価当たり維持費(H)$7.70 /個・年
物流・供給リスク設定
調達リードタイム(日数)日
日次需要の標準偏差(σ)個/日
サービス水準95%
ケース入数(発注単位)24 個/パック
端数調整後数量:408 個
品切れ損失費用:+$1.08/年 (0.03%)
経済的発注量(EOQ)419408 梱包単位調整済数量
年間発注回数35.8発注間隔 10 日
年間総関連費用(TRC)$3,224.13維持費・発注費の均衡(パリティ)
発注点(ROP)625+49 安全バッファ
総費用曲線シミュレーション
EOQ: 418.7 個
1,7943,5875,3817,174EOQ (419)発注数量(ロットサイズ)年間総コスト(円)
発注ロット試算408 個
総在庫コスト
発注コスト
在庫保持コスト
Q = 408 個|TRC = $3,225.21
年間総在庫コスト
$528,224.13

年間発注費用 + 年間在庫維持費

平均在庫金額
$7,327.56

209 個 平均サイクル在庫

在庫回転率
71.6 年間在庫回転率
棚卸資産回転日数(DSI)
5.1 日
安全在庫拘束資金
$1,723.41
費用均衡(最適点)
$1,612.06 ≈ $1,612.06

免責事項

当シミュレーターの算出結果は理論上のEOQモデルに基づく参考値であり、実際のサプライチェーンにおけるリードタイム変動、最小発注単位(MOQ)、保管許容量等の個別制約は考慮されていません。具体的な発注業務および財務上の意思決定は、社内基準や専門家の知見を踏まえて行ってください。

計算式・算出根拠

経済的発注量(EOQ)419 個
年間発注回数35.8 年間在庫回転率
発注サイクル日数10 日
年間総関連費用(TRC)$3,224.13
発注点(ROP)625 個
発注・維持費パリティ比100.0%
技術リファレンス・アーキテクチャガイド

経済的発注量(EOQ)計算 — 技術リファレンス

経済的発注量(EOQ)、最適な発注ロット数、年間在庫維持費用(保有コスト)を瞬時に算出。発注点(ROP)や数量割引(ボリュームディスカウント)の損益分岐点分析により、発注・在庫コストの最小化を実現します。

経済的発注量(EOQ)計算 — 技術リファレンス — クライアントサイド完全ローカル実行アーキテクチャ図
経済的発注量(EOQ)計算 — 技術リファレンス — クライアントサイド完全ローカル実行アーキテクチャ図

主要パラメータと設定項目

年間需要量(D)年間消費数量

通常の12か月(1会計年度)で予測される総需要量(非負数)。陳腐化による廃棄処分在庫や預託・受託在庫(委託在庫)は除外して入力します。

初期値: 10,000個 / 年
1回あたりの発注費用(S)発注1回あたりの固定費(円)

発注処理1回ごとに発生する限界事務費用。購買担当者の人件費、発注書(PO)作成費、EDI送受信手数料、入荷検品・荷受検査費、納品書照合処理コストなどが含まれます。製品1個ごとに課される個別運賃は除外します。

初期値: 5,000円 / 回
製品単価(C)卸売取得原価(仕入単価)

社内間接費や在庫維持費配賦前の、サプライヤーからの納入正味仕入単価。仕入先からの取引割引やリベートを控除した正味価格(Net Cost)を反映させる必要があります。

初期値: 2,500円 / 個
年間在庫維持費率(i)年率換算保有コスト比率(%)

在庫資産に対する年間維持費用の割合。運転資本コスト(WACC: 8%〜14%)、専用倉庫保管・荷役坪数コスト(2%〜5%)、固定資産税・損害保険料(1%〜3%)、陳腐化・棚卸減耗・破損引当金(3%〜10%)を合算した社内ハードルレート。産業界の標準ベンチマークは18%〜32%です。

初期値: 22% / 年
調達リードタイム(L)調達所要日数(暦日)

電子発注書の確定送出から、納品物が自社倉庫の受入バースに到着し、入庫・棚入れ(検品完了)されて引当可能となるまでの実測経過日数(暦日)。

初期値: 14日間
安全係数(Z値)標準正規分布統計偏差値

発注リードタイム中の欠品許容度を定義する統計的カバレッジ係数。サイクルサービス率(欠品なし率)に応じ、Z=1.282(サービス率90%)、Z=1.645(95%)、Z=1.960(97.5%)、Z=2.326(99.0%)を設定します。

初期値: 1.645(サービス水準95%)

現場のベストプラクティス・実践Tips

ウィルソンの「フラットボトム特性」と梱包荷姿単位の活用

総関連在庫コスト曲線は、放物線の最小点(最適値)周辺において非常に緩やか(フラット)な形状を示します。理論上の計算EOQから±15%程度乖離しても、年間の総在庫コスト増加はわずか1.1%未満にとどまります。端数発注やマスターカートン(外装箱)の開梱・バラ発注は避け、最寄りのパレット単位やマスターカートン単位(例: 24個や48個の倍数)に切り上げ・切り下げて調整してください。在庫維持コストへの影響を極小に抑えつつ、物流現場でのバラピッキング手数料や開梱割増費を完全に回避できます。

資本コストと物理的保管スペース費用の峻別(アンバンドリング)

倉庫の保管容量に制約がある場合、在庫維持コストを一律の単一パーセンテージとして扱ってはいけません。資本コスト(WACC)は在庫の金額ベースの棚卸資産価値に厳密に比例する一方、倉庫のパレット保管費や坪代は物理的な容積(m³や専有坪数)に比例します。かさばる低単価SKU(断熱材や発泡スチロールなど)は物理的な保管容積コストが支配的となり、小型・高単価SKU(半導体やマイクロプロセッサなど)は投下資本の金利コストが支配的となります。品目特性に応じてこれらを切り離して評価することが不可欠です。

運賃の「クリフ効果(段差)」と真の発注固定費

古典的なEOQモデルは、発注固定費(S)が発注数量にかかわらず常に一定であると仮定しています。しかし実際の物流現場では、混載便(LTL)から大型トラック1台貸切便(FTL / チャーター便)への移行時に運賃レートの急激な段差(クリフ効果)が生じます。例えば理論上のEOQが18パレット分の場合、大型トラック満載(10t大型ウイング車で24パレット)まで発注量を切り上げると、個あたり運賃が約40%削減されるケースが多く、わずかな在庫維持費用の増加分をはるかに上回るコストメリットを獲得できます。

数量割引のハードル分析:損益分岐点なき過剰仕入れの回避

サプライヤーから発注数量の倍増を条件に5%の単価割引を提示されるケースがよくあります。この提案の経済的妥当性を判断するには、純利益の増分(デルタ)を厳密に計算する必要があります:年間純便益 = [D × (C_旧 - C_新)] - [(Q_新 × H_新 / 2) - (EOQ × H_旧 / 2)]。滞留する運転資本に伴う追加の在庫維持費用が、年間の仕入値引き総額を上回る場合は、あえてまとめ買い値引きを見送ることで企業のキャッシュフローと流動性を健全に維持できます。

よくある落とし穴とトラブルシューティング

⚠️年間在庫維持費が金額(円)ではなくパーセンテージ(%)として入力されている

在庫維持費用の入力形式をご確認ください。例えば製品単価が5,000円で維持費率が20%の場合、製品1個あたりの年間在庫維持費Hは「1,000円/個/年」となります。これを誤って「20(または0.2)」のまま金額項目へ入力すると、算出されるEOQが700%以上過大に膨らみ、倉庫に破滅的な過剰在庫をもたらす原因となります。

⚠️計算上の年間発注回数が工場の営業日数を上回っている

年間需要量が比較的少なく発注固定費が極めて低い場合、数式上のEOQは毎日、あるいは1日に複数回発注する結果を導き出すことがあります。このような場合は、サプライヤーの最小発注間隔や自社の受入業務サイクル(例: 週1回、隔週1回など)に合わせて最小発注サイクルタイムに制約条件を設けて調整してください。

⚠️リードタイム中の需要量が算出されたEOQを上回っている

海外海上輸送(例: 船便で所要60日)のように調達リードタイムが長期に及ぶ場合、リードタイム需要(日次平均需要 d × リードタイム日数 L)が1回あたりの発注ロット(EOQ)を大幅に上回ることがあります。このような「パイプライン在庫(輸送中在庫)」が生じる環境では、発注点(ROP)が数値的にEOQより大きくなり、常時複数の発注残(発注済み・輸送中ロット)が同時並行で運行する運用体制が必要となります。

⚠️自社倉庫の物理的保管容量の上限(キャパシティ)を超過している

標準的なEOQモデルは、倉庫の保管容量が無制限であることを前提としています。もし理論上の最大在庫量(EOQ + 安全在庫)が割り当てられたパレットラックの収容能力を超える場合は、制約付きEOQモデルを適用してください。許容可能な最大発注ロット数を「最大ラック収容数 - 安全在庫」に制限設定し、その制約下で補充頻度を高める運用へ切り替えます。

よくある質問 (FAQ)

経済的発注量(EOQ)の計算式と算出方法はどのようになりますか?▼

経済的発注量(EOQ)は、古典的なウィルソンの公式によって算出されます:EOQ = √((2 × D × S) / H)。ここで、Dは年間需要量(個)、Sは発注1回あたりの固定発注費用(円)、Hは製品1個あたりの年間在庫維持費(円、H = 製品単価 × 年間維持費率%)を表します。例えば、年間需要量が10,000個、発注費用が5,000円、個あたり年間維持費が500円の場合、EOQ = √((2 × 10,000 × 5,000) / 500) = √(200,000) ≒ 447個/回 と計算されます。

一般的な在庫維持費率(年間保有コスト割合)の相場はどのくらいですか?▼

製造業や流通業における標準的な年間在庫維持費率は、年間在庫資産簿価の20%〜30%程度が一般的な財務相場です。この維持比率は主に4つの財務構成要素から成り立ちます:①資本コスト/加重平均資本コスト(WACC:8%〜15%)、②倉庫保管・施設スペース費用(2%〜5%)、③棚卸資産税・損害保険料(1%〜3%)、④陳腐化・棚卸減耗・品質劣化引当金(3%〜8%)。なお、賞味期限のある生鮮食品や陳腐化が著しいコンシューマー向け精密電子機器などの場合、維持費率が35%を上回ることも珍しくありません。

経済的発注量(EOQ)と発注点(ROP)の違いは何ですか?▼

EOQが発注費用と在庫維持費用の合算総額を最小化する「1回あたりの発注量(How much)」を決定するのに対し、発注点(ROP)は納品リードタイムを踏まえて「いつ発注をかけるべきか(When)」のタイミングを決定する基準値です。発注点(ROP)は「(1日あたりの平均需要量 × 調達リードタイム日数)+ 安全在庫」で算出されます。有効在庫(実在庫数 + 発注残 - 引当済数)がこの発注点(ROP)の水準まで減少した瞬間に、EOQで求めた数量を発注します。

サプライヤーから大口の数量割引(まとめ買い割引)を提示された場合でもEOQは適用できますか?▼

【免責事項】本ツールは教育および情報提供のみを目的として提供されており、正式な財務助言や拘束力のある金融上の助言を構成するものではありません。財務上の重要な意思決定を行う際は、事前に公認会計士等の有資格者にご相談ください。ボリュームディスカウント(段階的価格設定)が存在する場合、価格帯ごとに「年間総コスト」を算定して比較調整を行う必要があります:年間総コスト = (D / Q) × S + (Q / 2) × H + (D × C)。まず割引後の単価を用いて通常のEOQを計算し、その数量が割引適用条件を満たしていればそれが最適値となります。満たさない場合は、割引適用の最低必要数量(Q_割引)における総コストと、基本EOQにおける総コストを比較計算し、年間総支出額がより小さくなるロットを選択します。

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