タクトタイム・サイクルタイム計算

タクトタイム・サイクルタイム計算

実稼働時間と顧客需要数からタクトタイム、必要サイクルタイム、生産ペースを瞬時に算出。組立ラインの編成効率化とボトルネック工程の解消を支援します。

プリセット読込
パラメータ設定
シフト稼働設定の詳細6.67 時間 実働稼働時間
8.0 時間
分
分
分
分
分
停止時間合計(分):80 分 / 1シフトあたり
顧客需要数
数量
2.0 %
実質必要生産数:918 数量
総作業時間8.00 分 (480 秒)
秒

製品1個を製造するのに要する全工程の合計作業時間(秒)

88 %
5 %
個
タクトタイム(秒)
52.3秒
0.87 分 / 数量
目標サイクルタイム
43.7秒
0.73 分 (88% OEE)
必要作業人員
11人
理論必要人員: 10.99
時間あたり生産数(個/時)
69/ 時間
459 / 1シフトあたり
メトロノーム拍
リズム・ペース高速ペース
タクトタイム(秒)52.27 秒
ピッチタイム17.42 分(20 数量)
目標ライン: 43.7 秒タクトライン: 52.3 秒
停止時間内訳
83.3%実働稼働時間
実働稼働時間
400 分
昼食休憩
30 分
小休憩
20 分
設備保全
10 分
朝礼・ミーティング
10 分
段取り替え
10 分
技術リファレンス・アーキテクチャガイド

タクトタイム・サイクルタイム計算 — 技術リファレンス

純稼働時間と必要数(顧客需要)からタクトタイム、目標サイクルタイム、生産ペースを即座に算出。組立ラインの編成効率を最適化し、工程ボトルネックや過剰生産のムダを未然に防止します。

タクトタイム・サイクルタイム計算 — 技術リファレンス — クライアントサイド完全ローカル実行アーキテクチャ図
タクトタイム・サイクルタイム計算 — 技術リファレンス — クライアントサイド完全ローカル実行アーキテクチャ図

主要パラメータと設定項目

純稼働時間(NAOT)稼働時間(秒または分/直)

1直あたりの総所定労働時間から、食事休憩、ミーティング、計画保全などの予定された停止時間を厳密に差し引いた実稼働時間。突発的な設備故障やチョコ停をここで差し引くと、真の顧客ペースを歪めてしまうため絶対に除外しないでください。

初期値: 25,200秒(7.0時間)
必要数(顧客要求数量)目標生産数(個/直または日)

所定の稼働時間内に後工程または顧客から引き取られるべき真の実需数量。見込み生産による作りすぎのムダ(過剰生産)を排除し、健全なプル生産(後工程引き取り)を成立させるための基準値です。

初期値: 450個
直行率・不良見込率(%)歩留まり品質率(パーセンテージ)

ライン末端での検査落ちや不良発生を見越した歩留まり補正率。完成品検査で2%の不良が予測される場合、不良率を入力することで総投入目標数を自動算出し、顧客への確定出荷数量を確実に保証します。

初期値: 2.0%
総標準作業時間(総工数)標準工数(累積秒数)

原材料・部材のセットから組立、中間検査、最終梱包に至るまで、製品1台を完成させるために必要な全工程の純粋な手作業および機械処理時間の合計値。

初期値: 360秒
目標サイクルタイム余裕率(%)ペース編成比率(タクト比%)

生産ラインを安定稼働させるための安全バッファ比率。作業者の動作ばらつきや微小停止、部材補給を吸収してライン停止を防ぐため、工程設計上のサイクルタイムはタクトタイムの85%〜92%に設定することがリーン生産方式(TPS)の黄金律とされています。

初期値: 85.0%

現場のベストプラクティス・実践Tips

突発的な設備故障時間を純稼働時間(NAOT)から引いてはならない

タクトタイムは顧客が製品を買い取るペース(需要のリズム)を表す指標であり、設備の都合(可動率)ではありません。突発故障や部品欠品を稼働時間から差し引いてしまうと、見かけ上のタクトが不当に短縮され、作業者に無理な作業ピッチを強いて工程のムダ(真の故障原因)を覆い隠してしまいます。

ステーションの目標サイクルタイムはタクトの85%〜92%に設定する

各工程のサイクルタイムをタクトタイム100%ぎりぎりで設計すると、微小な作業遅延や部品補給、疲労によってシフトの生産目標を達成できなくなります。目標サイクルタイムをタクトの85%〜92%に抑えて余裕を持たせることで、安定した1個流しラインを維持できます。

かんばんの引き取り周期は「ピッチ」の倍数で同期させる

タクトタイムは製品1個が完成するペースですが、実際の部品運搬箱や通い箱はロット単位で動きます。「ピッチ = タクトタイム × 箱収容数」(例: タクト50秒 × 24個入 = 20分ピッチ)を算出し、水すまし(運搬作業者)の定期巡回ルートと同期させることで、現場を混乱させずに整流化された部品補給を実現できます。

ライン編成の再設計は「持続的な需要変動」のみを対象とする

日々の±5%程度の短期的な需要変動に対して、都度セルや作業編成を作り直すのは逆効果です。軽微な変動は完成品かんばんバッファで吸収し、複数週にわたって需要が15%〜20%以上構造的に増減した場合にのみ、工程編成表や山積み表の見直しを行いましょう。

よくある落とし穴とトラブルシューティング

⚠️特定の工程のサイクルタイムがタクトタイムを超過している(ボトルネックの発生)

最長工程の作業を2台の並行ステーションに分割するか、事前の部材開梱・ラベル貼りなどの付帯作業を「水すまし(運搬・準備員)」へ外段取り化してください。あるいは要素作業のカイゼンを行い、手作業時間をタクト上限以下まで短縮します。

⚠️必要人員数の計算結果が端数(例: 3.3人)になり、人員配置が非効率になる

3.3人分の作業に対して4人を配置すると、ライン編成効率は約82%まで低下します。非付加価値作業(ムダな歩行や持ち替え)を15〜20秒削減して3人で回せるようカイゼンするか、4人目の作業者に段取り替えや部材補給を兼務させるハイブリッド編成を採用してください。

⚠️接着・熱処理・乾燥など機械の自動硬化時間がタクトタイムより長い

熱処理や化学反応など物理的限界で処理時間を短縮できない場合は、治具や成形機を複数並列(デュアルネスト方式)に配置し、交代でラインへ製品を供給することで、1個流しのタクトペースを崩さず同期させます。

⚠️混流生産ラインで段取り替えが頻発し、計算上のタクトペースが維持できない

シングル段取り(SMED)手法を適用し、ライン稼働中にできる「外段取り」と停止が必要な「内段取り」を徹底的に分離・短縮してください。どうしても大きな停止時間が避けられない場合は、計画段取り時間をあらかじめ純稼働時間から差し引き、ロット専用のタクトタイムを再計算します。

よくある質問 (FAQ)

リーン生産方式(TPS)におけるタクトタイムの計算方法は?▼

タクトタイムは「純稼働時間 ÷ 必要数(顧客需要)」の計算式で求められます。例えば、1直8時間(28,800秒)の工場で、休憩や定例ミーティングの合計が60分(3,600秒)の場合、純稼働時間は25,200秒となります。1直あたりの顧客需要が504個であれば、タクトタイムは 25,200 ÷ 504 = 50秒/個 となります。

タクトタイム(Takt Time)とサイクルタイム(Cycle Time)の違いは何ですか?▼

タクトタイムは「顧客が製品を必要とするペース(何秒に1個売れるか)」という外部需要の指標であるのに対し、サイクルタイムは「作業者や設備が実際に製品1個を作るのに要する時間」という内部能力の指標です。理想的なリーン生産ラインでは、動作のばらつきや微小停止を吸収するため、サイクルタイムをタクトタイムより8%〜15%速く設計します。

タクトタイムから必要な作業員数を計算するにはどうすればよいですか?▼

必要人員数は「総標準作業時間 ÷ タクトタイム」で算出します。製品1台の完成に必要な全工程の合計手作業時間が320秒で、タクトタイムが40秒の場合、必要な作業員数は 320 ÷ 40 = 8名 となります。計算結果が8.2人などの端数になった場合は、9人を配置するか、動作カイゼンによってムダを削り8名編成で安全に運用できるように調整します。

昼休みや機械の故障停止時間はタクトタイムの計算に含めるべきですか?▼

昼休み、休憩、5S活動など「あらかじめ計画された非稼働時間」は総労働時間から差し引いて純稼働時間を算出します。一方、機械の突発故障やチョコ停、部品欠品などの「予期せぬトラブル時間」は絶対に差し引いてはいけません。これを差し引くと必要な生産スピードが見かけ上加速し、故障という本質的なムダを隠蔽してしまうためです。

タクトタイム、リードタイム、ピッチの違いは何ですか?▼

タクトタイムは製品が1個完成すべき「時間の間隔(例: 45秒に1個)」、製造リードタイムは原材料の投入から完成品が出荷されるまでの「全体の経過日数・総滞留時間(例: 36時間)」、ピッチは通い箱やロット単位で部品を引き取る「運搬の周期(例: タクト45秒 × 40個箱 = 30分ピッチ)」を指します。

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